お蕎麦びより





──シャキーンッ…!


「っ……そ、曽良君!
ストップ!ストップ!」


僕は思わず、鞄の中から例のハサミを取り出した。

ふざけやがって……!


「芭蕉さん、コイツがその"マーフィー君"なら綿が出るはずです」

「出ないよ!人間だよ?!
内蔵出ちゃう!!」



『ねぇ、松尾さん』

「え?」

『好きだよ』


──ちゅっ



  # #



──ガバッ


「っ……!」


起きると、そこは昨日泊まった眺めが良いと評判の宿だった。

夢……だったのか…。