海の日?
だからなんだよ?って話。

芭蕉さんは海の日にだけ僕が笑うとばかり思っている。


「ぐすん……」

「芭蕉さん、なんで海の日だからって僕が笑うんです?」

「え……?」


涙で潤ませた目を僕に向ける。
……実は少しときめく。



「それはわからないけど、そんな気がしたから……」

「………」


完全に適当だ。
まぁ、そんなことだとは思ったんだけど。

僕はため息をつくと、芭蕉さんに背中を向けた。