「落合慶です。よろしくお願いします。」


「落合さんの席は...あの席ね。」



20代前半ぐらいの、いかにも新人そうな先生が窓側の一番後ろの席を指さした。



「“慶“ってゆーん?

 俺、宮内達也。

 よろしく」



そう言って、隣の席の男の子が目を細めて笑った。


これが達也との出会い。