健太は私の耳元で

「帰ってくるの待ってるから。行ってらっしゃい、美香」

「うん、行ってきます。健太」


名残惜しいけど健太から離れてゲートに向かって歩いていく

もう一度振り返って健太に手を振ってから前を向き親が待っているところまで走った


飛行機に乗る前に

「行ってきます」

小声でいって飛行機に乗り込んだ