私は教室に戻らずに家に帰った。
明日には日本としばらくお別れだなぁ
自分の部屋に入って荷造りを始めた
携帯がさっきから鳴り止まない
たぶん健太からなんだろうなぁー
そう思いながらメールボックスを開いた
宛先:神谷美香
俺は別れたくない
なんで?
私のことが嫌いだからあんなことしてたんじゃないの
健太がわからないよ
もう考えたくない
携帯の電源を落として荷造りを再開した
放課後になって由香里が私の家にきた
「美香ぁ~、ほんとに行っちゃうんだね」
「一生会えないわけじゃないんだから」
「そうだよね。連絡するからね」
「うん。 あっ、今日健太どうだった?」
「なんかそわそわしてたよ」
「そうなんだ・・・」
「私に美香のところに行きたいって言ってきたけどいまさら美香になんのようなのっていって逃げてきちゃった」
「あはは、お願いがあるんだけどいい?」
「?、いいよ」
「健太に手紙書いたの。渡しておいて」
「わかった。じゃあ私帰るね」
「うん。バイバイ」

