voice-ヴォイス-





車内にはラジオを深夜番組が流れていた。


海は上の空で窓の外を眺めていた。



「家の人には遅くなるって連絡はしてあるの?」


「元々、遅くなるの前提だったから前から伝えてあったの。」



叔母さんたちには、ライブが終わったあとにみんなで打ち上げとか反省会とかで一緒にいれたらなぁーとか思って説明したはずだったのに、こんなことになるだなんて。



「ゴメンな、こういうとき送って行ってやる役目は尊だったのに。」


洵が苦笑した。



海は今まで堪えてきた涙が溢れてきた。



「なんで洵が謝るの?別に、、、謝んないでよ、もう。」


「海は尊のこと好きなんだろ?」


「え、、、」


「最初からそうなのかなーって考えてたんだけど、海が尊の病気のこと知って取り乱したとき確信した。バレてないとでも思ってた?」


洵がまた苦笑した。