voice-ヴォイス-




あまりのショックにみんな帰路は黙り込んで上の空状態だった。


尊の家に帰りつくと洵が尊のボストンバッグを引っ張り出してきて、着替えや必要な日常品、パジャマなどを入れ始めた。


入院することになったので荷物を準備して来てください、と言われたのだ。


洗い替えはまた別の日に持っていけばいい。



準備はすぐにできた。


「俺、持って行ってくるけど、お前らはどうする?行くか?」


洵は凌(リョウ)や優(スグル)に聞いた。



「尊に会えるってんなら行くけど、会えないんだったらいい」


と返ってきたので洵は『そっか、』と尊の愛車の鍵を取った。



「海、ついでに送ってく。もう深夜に近いし、」




ライブ後だったため、もうかなり遅い。


病院も、駆けつけた救急車の人に、念のため尊が前に病気だったことを伝え、偶然その前の病院が緊急病院だったため、搬送に恵まれたのだ。




海は送ってもらうことにした。