voice-ヴォイス-





医療ドラマや再現ドラマで見たことがあるような部屋に招かれた。



「これなんですが、」


先生がレントゲン写真をボードに貼り付けた。


「尊くんの咽頭がんのこと知ってるよね?」


そうストレートに聞かれてみんな固まった。



「がんというものは治ってもまた数年後に再発するケースがある病気なんだ。完治はその上限を越えてから、」


洵(マコト)は唇を噛んだ。



「つまり尊のガンは、再発してしまったってことですか?」


みんな先生を睨みつけるように見つめた。




否定して。違うと言って。




だがその願いは一瞬にしてぶち砕かれた。


「気の毒だがそうだ。」



先生は悲しそうに言った。


海の頭の中は真っ白になった。



みんなも肩を落として俯いていた。