「お前と三原どうしたんだよ?」


奏汰が不思議そうに俺と來未を交互に見る。



『ぅるせぇ』




俺は席に着いてずっと後ろを向いている。






だから、來未が見えなければ黒板も見えない。






……あとでノート借りよ。





『奏汰、今日付き合え』



「えぇー……まぁ、いいや!ゲーセン行きてぇ‼」



奏汰は、少し眉間に皺を寄せながらモンクを呟いたが、何かにはっとしたように俺と來未を見て、頷いた。






『……悪い…』




いつも貶してる奏汰だが!今日は少しばかり感謝する。