バタンっ




「あら、お帰り。ご飯…ってビショビショじゃない!バスタオル…『るせぇ‼』






「……優哉…?」



ハッと我に返る優哉。




むしゃくしゃになって、なにも悪くない母に当たる。






……


『…暫く1人にしてくれ………』





「……解った…」


母さんは、フワッとバスタオルを俺のビショビショの髪に掛けて、リビングに入って行った。




バスタオルは、暖かくて良い匂いだった…