「ゆ、うや!」 嗚咽混じりで必死に呼んだ來未の声がして、振り返る。 すると、目に涙ためながら、真っ赤な顔で 「あ、りがと……」 と、小さく呟いた。 ちょっと、後ろに下がって頭をポンポンして帰った。 立ち去った後、來未は優哉を見て微笑んでいた。