そして、ギャーギャー騒ぎながら歩いていたせいか、近所の人に怒られた。
「自転車あるなら乗ってけぇーれ!」
ピシャン‼と音をたててドア?的な物を閉める爺さんに、2人で爆笑していた。
まぁ、自転車は乗らないで持って?引きずって?帰っている。
「のろっかぁ。怒られたし。」
『だな。』
2人でまた談笑しながら自転車に乗った。
1つの、家の前に40代前くらいの女の人が立って居た。
……來未がとしとったみてぇ。
多分、來未の母さんだろうと思った。
隣の來未は、急に黙った俺の視線の先に目を向けて、また目に涙が溜まった。