その後もたわいも無い話をしながら帰り道を歩く。
來未の家は、俺の家の少し手前らへんらしい。
こんな奴中学いたか?と思っていたが、
「私、東京から引っ越して来たの!」
自慢げにドヤーみたいな顔する來未を見事にスルーしてサッサと先に道を歩く。
「ちょっとぉ!私女なんだから、そんなに足長くないのよ?!」
『……チビ。』
「はぁぁぁあん?!」
來未は、グイッと背伸びして顔を近づけるけど、まったく近くない。
俺は182cmぐらいだが、コイツは……158cmといった所だろう。
『……やっぱちびじゃん。』
「なっ!もう!あんたがデカすぎるだけなのよ!」
少し涙目になりながら抗議する來未が、不謹慎にも可愛いと思ってしまった。