『親父さんは?』 「………帰った。 忙しいみたい。 …でも、優哉、ありがとう。 優哉のおかげでちゃんと話せた」 ニコッと微笑む來未を、抱き締めたい衝動に駆られるが、少し抑える。 『……來未の飲みもん忘れた。 買ってくるゎ』 そう言って、部屋を出た。