「お兄ちゃんは、何て名前?」 『……優哉。』 「わかった。 僕は陸斗っていうの。」 男の子、改め陸斗は、病気なんて感じていない様に元気だ。 そのあと、色々陸斗と話してた。 「僕、そろそろ戻る!」 陸斗は、ベンチから下りて缶をゴミ箱に捨てる。 『俺も戻らなきゃなんねぇから送ってやる。どこだ?』 俺も立ち上がってゴミ箱に缶を投げ入れる。 「僕? 僕はね、206号室!」 ニコッと笑う陸斗に、俺は驚いた。 來未の部屋の番号は…… 207だから。