そんな事を思いながらコーヒーのボタンを押した。 自販機の横にあるベンチに腰掛けて、コーヒーを開ける。 すると、男の子も隣に座って缶を開けた。 「お兄ちゃんは、誰かのお見舞い?」 男の子を横目にみると、パジャマだった。 あぁ…… こんな小さな子供まで、病とかで苦しんでいるのか。 『…あぁ。』 「ふーん。 僕はね、お母さんが今日は来てるの!」 ……え? 『じゃぁ、戻れ』 「お兄ちゃんと喋りたい」 男の子はニコッと笑ながら、ふと、首をかしげた。