俺は、自販機などがある部屋に足を運んだ。
すると、そこには小さな男の子が居て、ぴょんぴょん飛び跳ねて居た。
「ぅ゛~…」
……ボタン、押せないのか?
「あ、お兄ちゃん、そこのボタン押してくれん?」
『…どれだ?』
「オレンジのアレ!」
子供の言葉って、主語が無くて時々困るが、由良のアレで慣れてしまった。
そのボタンを押すと、機械的なピッて音と共に足のほうでがたんっと音がなった。
そこから取り出して男の子にやる。
『ん。』
「ありがとうお兄ちゃん!」
満面の笑みでお礼を言ってくる。
あぁ、最近由良に会えてねぇ……
一回由良んとこ行こう。

