「來未っ………」 俺が退院して学校に行きながら、病院に通って來未の様子を見る。 そんな毎日を繰り返そうとしていたが、ある日、一人の年配の人が来た。 「來未っ………來未‼」 その人は、來未、と叫びながら俺を押し退けて來未の手を握る。 …誰だ? 『來未に何か用ですか?』 そう言うと、その人は俺を見てはっとした様に來未の手を離した。 「貴方ですか?來未の彼氏さんと言うのは…」