「ーー例え、一時でも、愛されてた。 優哉を愛していたでしょ」 來未が微笑みながらそう言うと、愛はボロボロと涙を流した。 そんな愛を、來未は抱きしめていた。 俺はその様子を見ていた。 まるで、 姉妹みたいだ。 そんな場違いなことを思いながら、綺麗に輝く月を眺めていた。