「………愛は… 暴力ふるわれた…」 そんな俺も知らない事実に目を見開く。 「痛かった。 泣きたかった。 別れたかった。 死にたかった。 ………愛されたかった」 愛は、自分の名前が嫌いであり、好きでもあった。 「愛は“愛”を知らないのに愛なの。 愛が欲しいのは名じゃ無くて、本物の“愛”なのに」 昔も言って居たその言葉に胸が締め付けられる。