『……はぁ… 來未』 「……だとおもった。」 來未は微笑んで俺の手に手を乗せてくる。 その手をグイッと引っ張ってゴールにお姫様抱っこで持っていく。 「ちょっ、ちょっ……『黙ってろ』 俺はその唇にキスを落としながら走り続けた。 「ゴール! 優哉さん、堂々クラスメイトを連れて一位!」 司会者が意外そうな声を出しながら言った。