男子の一番最初が奏汰だった。




「奏汰ぁぁあ!頑張れぇぇえ‼」


『奏汰行けー』




來未の応援とは全くちがう棒読みで言うと、




真耶に、応援の言葉しか出ないからか、殴られた。


………応援したじゃねぇか。



『って……』



「自業自得よ」



ふん。とふんぞり返って女王様気分の真耶をこれだけ殴りたい衝動に駆られたのは久しぶりだ。



もう終わっていて、係の奴に連れて行かれて立っている旗の前は





一位





奏汰も、俺等に手を降りながら満面の笑みで笑った。



「たっだいまー」




「ただいまー」



『お帰り』



「お帰りー!」


真耶は満面の笑みで奏汰に抱きついた。