その笑顔に、由良はホッとした様に笑った。 「…來未ねぇ!」 「え、」 『は』 俺と來未は声を被せて素っ頓狂な声をだした。 「來未ねぇは私のお姉ちゃん!」 無邪気に笑った由良。 「由良、少し気が早いわよ?」 変な事を言う母さんに、來未は赤面して黙り込んだ。 『由良に変な事吹き込むなよ‼』 「あら、別に吹き込んで無いわよ?」 母さんはクスクス笑ってリビングから出ていった。