「…急にどうしちゃったの」





そう言う來未は、俺を見てくる。





さっきまで伏せてあった長いまつげを、パチパチさせながら。







「優哉が謝るなんて…厄日だっけ?今日。」






來未がほざく。





ソレを怪訝な顔で見ながら、頭を軽く叩く。






「いたぁっ!」




頭を抑えながら俺を睨んでくる。





全っ然怖くねぇけど。





「…暴力反対!」




『ボケ反対』





「ボケてないっ!」



來未は顔を真っ赤にしながら俺の胸を叩いてくる。



何気馬鹿力なんだからやめろよ。