「ねぇ、だから私、本気で君を好きになっちゃった。 ……… 『で?』 「は?」 木谷が予想していた俺の反応が少し違ったのか、顔を歪ませた。 『俺は來未という女と付き合っている。 それに、お前は教師。俺は生徒。どう考えても無理。』 「れ、恋愛に制限など無いわ!」 急に意味のわからん事を言い出す木谷に、冷たい視線を送る。 『腐った教師だな………』 「五月蝿いっ‼」 木谷は、俺の頬を殴ろうと片手を握り締めて上に振り上げる。