そして、次の日俺は春奈の部屋で目が覚めた。



外を見ると、ちょうどきれいな朝日が顔を出す頃だった。



「貴ちゃん?」



声のする方に顔を向けると、春奈がだいぶ楽そうな顔をしていた。



「調子はどうだ?熱下がったか?」



俺は春奈の額に手を置いた。



「下がったな」



「だいぶ楽になったよ。でも、貴ちゃんずっとついていてくれたの?」



「うん・・・まぁ・・・」



「ありがとう・・・」



「いいんだよ。俺が勝手にやってることだから」



そして、俺は昨日春奈が食べ残したお粥をキッチンまで持っていこうと思い、部屋から出ようとした時だった。