そして、俺は春奈を正面に向かせ、頬に手を当てて親指で春奈の涙を拭った。 「春奈の泣き虫」 「うるさい・・・」 春奈の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。 俺は微笑みながら、涙を拭いてやった。 涙が拭き終わった後にまた、春奈を今度は優しく抱きしめた。 そして、やっと春奈が落ち着いた頃に部屋に入った。