俺は楽しい時間を過ごせたことに喜びを感じながら歩いていた時だった。 数メートル歩いたところで後ろから声がしのだ。 「貴ちゃん!」 俺が振り返ると、春奈が満面の笑顔で言った。 「ありがとう!」 「あぁ!」 俺はその笑顔を見たときなんだか心の奥が温かくなった。 そんな気持ちになるのは初めてだった。