「ふざけないでよ!何が行かなくていいのかよ! 貴ちゃんが怪我したのに行けるはずないじゃない!」 春奈は涙を零しながら、言った。 俺はそんな春奈を強く抱きしめた。 「ごめん・・・」 「・・・ヒック・・・・」 その時、病室のドアが開いて中年ぐらいのおじさんが田中さんと一緒に入ってきた。 春奈は振り向くと、ものすごく驚いた顔をしていた。