気がついた時、俺は春奈が自殺未遂で運ばれた時に来た病院のベッドの上だった。


「貴ちゃん!」



目を開けると、涙を浮かべた春奈の姿があった。



幸い俺の怪我はかすり傷と軽い打撲だけですんだ。



「春奈?」



「心配したんだから!」



「どうして・・・・」





時計の針を見ると、もう1時をまわっていたのだ。