「あ、あのさ・・・ごめん・・・」 「ううん・・・あたしが勝手に決めちゃったから・・・」 「・・・・」 「お前の気持ち考えてやれなくて・・・」 「もういいよ・・・」 俺達の間にはどことなくぎこちない会話が続いた。 「来週だろ?出発・・・」 「うん・・・4月3日・・・12時の便で行くの・・・」 「そっか・・・」 また、沈黙が続いた。 この沈黙は出会った頃の沈黙よりも苦しいものだった。