店内に入ると田中さんはコーヒーを飲んでいた。



そして、注文も終わり落ち着いた頃に話し始めた。



「あの・・・どうかしたんですか?」



「突然押し掛けてきて申しわけありません。春奈のことで・・・」



その名前を聞いた途端に、俺の心は苦しくなり押しつぶされそうだった。




「春奈がどうかしたんですか?春奈元気にしてますか?」



俺は、平静を装い尋ねてみた。



「そのことなんですが・・・実は春奈・・・毎日すごく辛そうで・・・」




「そうですか・・・・それで?」



田中さんは俺の態度に少し動揺しながら話しを続けた。