「『キミハダレ?』『ドウシテココニイル』『ドウヤッテコノセカイニキタ?』

『キミハドコノセカイカラキタ‘ニンゲン’ダ』『キミハドウシテ、ボクタチノシルコトヲトメルンダイ』

『ネェ、キカセテ…』『‘‘キミノコタエヲ。ボクタチヲトメルリユウヲ…』って感じだな。」

慧は言い終わると、お茶を飲んで昼食を食べ続けた。

同じく煉も食べながら話を続けていく。

「なんか怖いな…。それにしてもよく覚えてたな。俺だったら怖くて忘れるぜ。」

俺だって忘れたいさ。けどあまりにも怖すぎて、忘れらんねぇんだよ。」

慧がそう言うと煉は『なるほど。』と言って、

いつの間にか食べ終わっていた弁当を片付けて、席に戻ろうとしたとき慧に言った。

「あんまり気にすんなよ。夢は夢。実際に起こるわけじゃないんだからさ。」

その言葉に慧は『あぁ。』と答え、煉は席に戻っていった。

チャイムがなって昼休みが終わり、午後の授業が始まった。

けれど慧はずっと上の空だった。時間は過ぎ放課後になった。