光と闇

「ここは……何処だ……?」

彼がそう言っても何も聞こえない。

「真っ暗だ。何も見えない……。まるで『闇の世界』だ……。」

彼の周りは闇に覆われていた。何も見えない、誰も居ない、

彼がそう思った時、何が見えた。

「あれは……なんだ……?……人か?」

彼がそう言った時、せの人影はどんどん彼の周囲に集まってきた。

「な、なんだ!?」

『ザシュッ』

彼の近くで何かを切り裂く音が聞こえた。

彼は周囲を見回した。そして彼の近くに真っ赤な液体が落ちていた。

彼がその液体に触ってみたらそれは血だった。

「な、なんだよこれ!?なんで殺し合いしてんだよ!?」

そう。人影たちは彼の周囲で殺し合いを始めたのだ。

「おい!やめろよ殺し合いなんて!多くの人々が死んで悲しむだけだろ!!

殺し合いなんてしたって、何も………何も残らないだろ!!」

彼は、必死で人影たちを止めようとしたが、彼の声は人影たちには届かない。

しかし彼は諦めずにさっきよりも大声で言った。

「もう、やめろ!!」

彼がそう言ったら、人影たちが動きを止めた。そしたらその人影たちが、彼に言った。

「キミハダレ?」

「ドウシテココニイルノ?」

「ドウヤッテコノセカイニキタ?」

「キミハドコノセカイカラキタ‘ニンゲン’ダ?」

「えっ、ちょっ、何だよ!?来るな、近寄るな!!」

「キミハドウシテ、ボクタチノスルコトヲトメヨウトスル?」

人影たちは、どんどん彼に近づき、彼に質問をする。

「ネェキカセテ……。」

「キミノコタエヲ。」

『ボクタチヲトメルリユウヲ……。』

「うっ、うわぁ―!!」

彼は叫び目を覚ました。

そしてその叫びは、教室中に響いた。

「ほ~だ~か~!」

「え、あ…あれ?」

「あれ?じゃない!!今は授業中だぞ!」

「…すみません。」

「ったく。授業に戻るぞ。」

彼は席に着くと、深いため息をついた。

(俺何やってんだよ…。)

そう思いながら時間は過ぎていった。