慧は呆れながらもどうしようかと悩んでいた。

それに対し老師様は優しく慧に言った。

「そういうことじゃ。慧、今日は疲れたじゃろう。

ゆっくり部屋で休みなさい。」

(ん~。なんか断るのも悪いよな…。)

そうして慧は『じゃぁ、お言葉に甘えて休ませていただきます。』と言い、

ライトと部屋を後にした。

二人の出で行く姿を見ながら老師様は考えていた。

(慧はもしかしたら…。いや、今は様子を見ようかのぉ。)

そうして老師様は奥の部屋へと姿を消した。