「ずっとってどうゆうことだ。」

その言葉に慧は素っ気なく答えた。

「ん~。だから、ライトが俺を助けてくれた時からこいつ、

ライトの肩に乗ってたんだよ。」

そう慧が言うと、その生き物は『そうだよ』って言っているかのように

『ミィー』と鳴いた。
(慧は、俺でさえも見えなかったフィリーが見えてたってことか。

…もしかしたら本当に人間界に帰れなくなってしまうかもしれないな。)

そんなことを思いながらライトは歩き始めた。

それに気づいた慧もフィリーと一緒にライトを追いかけた。

扉を出るとそこは光がまぶしくて、目が開けられなかった。

それを見ていたライトは『建物の中に入れば大丈夫』と言い、

慧の手を引きながら歩いて行った。