「そーいえば、先輩って美術部でしたよね？」
「んーまぁそうだけど正確には幽霊部員ってとこかな？でもなんで知ってるの？」
「・・・まぁ、なんとなく？気にしないで下さいよ。それより、土曜日来てくださいね」
理由を教えてくれなかったけど、まぁいっか
「うん。あ、そーだ。長田君、何か欲しいものない？あったら、持ってくよ」
「そーですね・・・お弁当とかお願いしちゃっていいんスか？」
「お弁当？分かった。好きなおかずとかある？」
「俺、卵焼きめっちゃ好きなんすよ」
「あたしも好き～。おいしいよね。」
「でも、いいんすか？お願いしちゃって？」
「いいよ、いいよ。うちも試合楽しみだし。頑張って勝ってね」
「はい！頑張ります！」
気づけば９時近くになってた
「じゃあ、俺帰りますね」
「うん・・・気をつけてね」
玄関でバイバイしたあと、今日の嬉しい出来事が夢みたいに嬉しくて
１人でニヤニヤしてたらメールが届いた

from長田君

sub無題
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今日はありがとうございました。
めっちゃ楽しかったっす
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たった２文だけなのにこんなに嬉しくなるのはそれほど長田君のことが
好きだからだと思う

to長田君

sub.Re
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うん。あたしもめっちゃ楽しかったよ
それに仕事手伝ってくれてありがとう
じゃあ、おやすみ
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何回も見直して送信ボタンを押した。





いつの間にかあたしは夢を見ていて、それはあたしと長田君が初めて会った
あの日のことだった・・・