あたしは今、ある男の子に片思い中です。


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「せんぱ~い」
「あ、長田くん。」
今名前を呼ばれたのはあたし、中村美有。I高校の2年生
学校では真面目な姿(仮)でいつも過ごしている
そして、あたしのことを今呼んだのは長田一生君で、現在1年生
「今から生徒会室行くんっすか?」
「うん。この前の仕事残ってるから、今日やっちゃおうと思って」
「じゃあ、俺も手伝います」
「え、そんな 悪いしいいよ」
「どうせ暇なんで手伝わせてください」
「じゃあ、お願いしようかな・・・」
「俺、鍵取り行ってきます」
ありがとう と言いたかったのにそれより早く行ってしまった
そう、あたしと長田君は生徒会の一員。
ほんとーに生徒会はめんどくさ過ぎるから帰りたいなぁ・・・
いつの間にか長田君は帰ってきてて鍵を開けていた
「んじゃ、やりましょ。先輩」
「うん。早く終わらせようね。あ、そしたら帰りアイス屋さん寄ってかない?
あたし、おごるから」
「いいんすか?じゃあお言葉に甘えて」
「がんばろーね」
笑顔で長田君に言ったら無言で下を向かれてしまった
(あたしの顔なんかついてるのかなぁ・・・?)
横から見える長田君の耳が赤くなっていた
あ、きっと暑いんだろうなぁ…ニュースで今日は猛暑日だって言ってたから
「大丈夫?今日は暑いから、つらくなったら言ってね」
「え・・・。あ、はい。大丈夫っす」
それから約30分、真面目にやって仕事を終わらせた
「あ~終わったぁ」
「やった~。アイス食える~」
長田君の顔を横から見てると本当にうれしそうだった
よっぽどアイス食べたいんだろうなぁ・・・そう考えてると
「先輩、早くしてください。行きましょ」
そういってあたしの手の握って歩き出した
あなたは無意識にやってるけどそれがあたしにとってどれだけ嬉しいことかきっと分かってないんだろうなぁ・・・。
「先輩何食います?」
「じゃあ・・・チョコ!」
「俺は・・・バニラで」
会計をすますと長田君がおいしそうに食べていた
隣に座ってチョコアイスを食べていると
「へへ、もーらい」
いつの間にかあたしのアイスが食べられていた。しかも、スプーンを使っているならまだ分かるけど・・・長田君は普通に口で食べていた
やばっ。これって間接キスっぽい??
そう考えたら急に恥ずかしくなってきて顔が熱くなってきた
でも、長田君は何も考えてなさそうな顔して
「やっぱ、チョコもおいしいよな~」なんて言ってた
付き合ったらこんなこと毎日のようにやれるのかなぁって妄想し始めそうになっちゃった