「ダイゴさん…。」









「大丈夫だよ。
ダイゴは。」









政康くんは、笑う。
松葉杖をつきながら。
政康くんは、足を骨折した。
ダイゴさんは、銃弾を取り除く手術をしているが出血がヒドく生命の危機がある。










「ダイゴは、梨花様を置いては死なない。
絶対に。」









空さんは笑う。









「死なないでよ。
ダイゴさん…。」










私たちは、ただ願うばかりだった。
私は、涙が止まらなかった。
私のせい。
政康くんが、こんなになったのも。
ダイゴさんがこんなになったのも。











「私なんて、いなかったら良かったとか言うなよ。
梨花。」









「え?」










「梨花がいなかったらダメなんだよ。
みんなは。」