「おやすみ。
梨花さん。」










今日、梨花さんが夜遅くに帰ってきた。
どこにいたのか問いつめても、彼女は答えなかった。
俺が、目を離した隙に…。










俺も寝る準備を始める。
梨花さんの寝顔を見てから寝るのが俺の日課だ。
でも、俺は今日は寝る前にどうしても見たいモノがあった。










「あった。」











アルバムだ。
政康と空と俺が仲良く写ってる。
政康が壊れだしたのは高校に入ってから。
政康の家は、元々複雑だったらしく、両親は離婚。
政康は、父親に引き取られた。










それが、いけなかったんだ。