落書きされた心



 それが凄く嬉しい自分がいる。


「なあ、瑠維」

「んー?」

「・・・名前、決めよっか」


「えー早いよっ」

「男のも女のも考えるぞ☆」

「・・・仕方ないなあーっ」



 こうして

 あたしの妊娠生活は始まった。




 はっきり言うと

 死ぬほど辛い時期だった。


 本当に、苦しい時期。




 でも、半年後、


 元気な赤ちゃんが産声をあげて出てきた時は


 そんな辛さや苦しさは吹っ飛んでいった。