そこには、

 泰雅の汚い字があって

 懐かしくて泣いてしまった。



 あたしは、あなたを忘れなきゃいけないんだね。


 こんなに人を愛せるなんて思わなかった。

 ねえ、泰雅?

 ・・・忘れないね。思い出にするね。



 ぎっしり書いてなかった。

 泰雅らしく明るく書かれていて・・・

 なんか寂しいけど嬉しい感じ。


 泰雅は何も変わってない

 それが凄く嬉しかった。



 出会った頃から別れまで

 何も・・・変わってない。


 あたしの好きな泰雅のまま

 何も変わってない。


 だからあたしは泰雅を愛せた。