「・・・嘘・・なんで・・・・・」

 やっぱり病気だったの?


 どうして入院してるの?

 もう、時間がないの・・・?



「泰雅!」

 泰雅はゆっくりと振り返り、

 あたしの姿をとらえた瞬間

 顔を強張らせた。


「なんで、瑠維が・・」

「なんで黙ってたの・・、なんで・・・・」


 どうして、こんな大事なことを、黙ってたの?


「そのフルーツは彼と食べて?

 あたしは友達の見舞いがあるから・・また連絡してね」

「ありがとう・・真実」