「もう仕事に間に合わねえから!じゃーなっ」

「・・・行ってらっしゃい」

「なにふてくされてんだよっ

 あ、あれか?」

 泰雅が顔を近付けてキスをする。

「行ってきますのチューしたかったのか」

 ニヤニヤ笑う泰雅・・


 間違ってるけど、合ってる。

「好きだよ、泰雅」

「・・・俺は愛してるけどな」

 じゃっと手を上げて彼は家を出た。


 どんどん好きになっていく。


 彼を手放すのが怖い・・失うのも怖い・・・


 彼がいない生活があたしには考えられない・・・・・



 ピンポーン

「・・?はい、どちら様ですか」


「・・・・・瑠維、俺。」


 ・・・今更、何の用?