「‥‥っ‥‼」


眩しい‥‼

目をこすりながらしきりに瞬きする。


そのとき。





サラサラサラサラ‥‥


‥‥目を疑った。


桜木が、桜木‥が。



「な、‥どうした、桜木っ⁉」


桜木が、つま先のほうから金色の砂が風に舞うように‥


消えて、いるのか‥‥⁉


「嘘だろ、桜木っ‼」


頭を叩いてみる!


「う‥‥っ。」


桜木が目を開ける。


「‥‥桜木大丈夫か‼なんかおかしな事がたて続けに‥」


「うぅ‥ううん。違う‥。」


違う?



「それは、私がやっ、た‥事なんだ‥。」


「‥は?」


一瞬冗談を言っているのかと思った。


「私は、ね‥‥魔女だから‥‥。」


「魔女‥‥⁈」


魔女、‥‥って実在するのか⁈


でも‥‥


不自然に浮いているバスケットゴールにちらりと目をやる。


‥‥実在するのか‥‥。