人は信じてれば良いことがあるという。
それは、本当なのかもしれないね。


「愛那??今日から学校行くんじゃなかったの??」
「ママ。うん、今日からだよ♪制服おかしくないかなぁ??」
「愛那はママの子よ。可愛くないわけないじゃない。」

私は七島愛那(ななしまあいな)。
今日から高校1年生。

でも、今日が入学しきってわけじゃなくて、私は小さい頃から体が弱くて、もちろん入学式にも参加できなかったわけで。。

「愛那??気分悪くなったら帰ってくるのよ?」
「はぁい、行ってきまーす」


朝から外に出るのは久々で、朝日が眩しかった。

「朝日眩しいな。。」
「俺が眩しいの??」
「へ??」

この人誰だろう。。

あ、でも、うちの制服着てる。。。
でも、ネクタイの色違うから先輩かな??

「ねぇ。君ってマイペースって言われない??」
「え、言われるもなにも。。。私は友達がいないから。。」


その人は驚いた顔もせずに、微笑んだ。

「俺と一緒だ。」

そう言った。

「名前は??」
「七島愛那。。。」
「俺は咲良。咲良朝陽。」
「朝陽??」

だからさっき朝日に反応したんだ。。。


「じゃあね、愛那。」
「ぁ、もう会ってくれないの??」

自分からこんなこといったことはなくて、顔が赤くなるのが分かった。

「会いたいの??」
「ぁ、ちがっ!」
「違うんだ。ま、俺らが運命なら、これから会えるよ。」

運命なんて。。この世にはないよ。朝陽。


私は心の中でそう言った。。。