歌音「今日からこの高校で生活するんだね!」
遙「うん、楽しみだね。」
今 私達は教室にいる。
ちょうど今さっきHRが終わったところ。
遙「にしても、歌音。友達ちゃんと作れるの?」
歌音「へ?」
遙「いや、私以外にも友達作っとかないと委員会とかの時1人になるわよ?」
歌音「あ、うん。」
私は中学校で遙と真人しか友達がいなかった。
あ、イジメとかじゃなくてあまり人と話せないだけだよ?
遙「あ、そうそう。私今日からバイト始めたから一緒に帰れないの!」
「ごめん!先に帰るね!!」
そういうなり遙は教室から出ていった。
歌音「あ、え?・・・」
教室には・・・私と男子1人しかいなかった。
輝「おーい、姫月!」
あれ?いま私呼ばれた?
輝「おーい!」
歌音「え?あ、私?」
自分を指差す
輝「姫月以外誰がいるんだよ」
そう言ってその人は笑った。
・・・あれ?
歌音「どうして私の名前知ってるの?」
輝「HRで自己紹介したじゃん。」
と言ってまた無邪気に笑っている。
歌音「えーと・・・あなたは誰?」
輝「俺は九条輝。」
歌音「よろしくね。」
輝「おう!」
そう言って手を出してきた。
え、もしかして握手?!
そっと手を伸ばすと
輝「これからよろしくな!」
そう言って握手した。
九条くんの手は大きかった。
輝「ところで姫月。お前一人で帰るのか?」
歌音「うん。遙は先に帰っちゃったから(笑)」
輝「うーん。俺も一人だし一緒に帰るか?」
一緒に・・・
一人で帰るの怖いし、一緒に帰ろうかな
歌音「うん。」
そして二人で玄関まで行くと、知っている人がいた。
歌音「真人?!」
その声を聞いて真人はこっちを見るなり
真人「お前、この高校受かってたんだ。ってきり落ちてるかと・・・」
歌音「失礼ね!ちゃんと合格しましたよーだ!」
あっかんべーをして見せた。
すると隣からクスクス笑い声が・・・
あ、九条くんがいるの忘れてた!
恥ずかしい・・・
真人「子供だな。お前。」
歌音「うるさい!///」
「てか、真人も此処に受験してたなんて知らなかった!」
真人「いちいち言う事でもないからな。」
「今から帰るところか?輝。」
輝「ああ。真人も?」
・・・あれ?今、名前で呼び合ってたよね?
え、なんで?!
歌音「二人とも!今名前で呼び合ったよね?!」
真人「ああ。」
輝「だって俺たち友達だし・・・中学一緒だったし。」
あ、そうか
なら当然だよね・・・って、今なんて言った?!
歌音「中学が同じ?!だったら・・・」
輝「うん。俺は中学の時から姫月の事知ってたよ。」