放課後になり哀緋ちゃんの集まりが終わるまで図書室に行った。

「誰もいない…」

静かな教室に響く私の声。

少し寂しさを感じた?

「すぅ…すぅ…────」

?!

どこからか聞こえる規則正しい寝息。

この本棚の反対側?

「あ…」

そこにいたのは上条君だった。

メガネつけっぱ…

はずした方がいいのかな…?

「────っ!」

タイミング悪っ(泣)

「かかかか…上条君っ!おはようございますっ!」

「あ、はい…」

上条君は不機嫌そうに言った?

ごめんなさいっ!

「あ、喜瀬さんか?腕大丈夫ですか?」

「あ…名前……」

覚えてくれたことに私は何故かとても喜びを感じた。

何か………泣けてきちゃうよ……

「えっちょっ…どこか痛い所でも────」

「ううんっ!ちがくてっ!」

────グラッ

「危ないっ!」

私はバランスを崩して上条君に寄りかかってしまった。

────ドキン…ドキン……

…………

これってもしかして“恋”ですか…?