[side 上条日向]

喜瀬さんに初めて会ったのは3歳の夏祭り。

あれから会うことはないと思っていた。

だけど、中学で喜瀬さんに会うことができた。

短い間だったが、喜瀬さんは沢山の楽しい思い出をくれた。

別れの日。

喜瀬さんから手紙をもらった。

喜瀬さんに手をふり、手紙を開いた。

────上条君へ

私は沢山の気持ちを上条君からもらいました。

一緒に帰ったこと、夏祭りに行ったこと、

大切な思い出になりました。

上条君がこっちに来てから、

学校に行くのがとても楽しくなりました。

これも上条君のおかげです。

わたあめありがとうございました。

おかげで大切なことを思い出しました。

小さい頃、

またいつか会おうね

って約束したこと覚えてしますか?

次も約束しましょう。

またいつか会いましょう。

喜瀬夏輝。

「ありがとう、喜瀬さん」

俺も沢山の気持ちを喜瀬さんからもらったよ。