[side 喜瀬夏輝]

私は哀緋ちゃんと一緒に帰った。

事情聴取が必要ね。

「何で上条に寄りかかってたのかしら?」

「わゎっ//////あのね!私がバランス崩しちゃって(汗)」

私は一気にあつくなる。

「でね?ドキドキってして…/////」

「恋ね」

哀緋ちゃんは嬉しそうにいった。

「でも上条って怖くない?」

哀緋ちゃんは不思議そうに言う。

表情がコロコロかわって面白いなぁ(笑)

「怖いけど優しい、よ?」

哀緋ちゃんはニヤッと笑った。

「これで多軌にじゃまされないわ」

「?」

「こっちの話よ」

気になったけど聞いてはいけないような気がした。

───────このときの私は、まさかあんな風になるなんて知るすべもなかった。

まさか上条君が転校してしまうなんて。